児童虐待防止・早期発見に関する活動

何の罪もない児童が虐待死してしまう悲劇的なケースが後を絶ちません。
2008年度に全国の児童相談所で対応した子ども虐待の件数も4万2664件を数え、統計を始めた1990年度以降増加を続けています。千葉県においても、要保護児童数は平成16年度で853名でしたが、平成20年度1068名と増加しています。

そのような状況の中で、千葉県歯科医師会は5年前から、早期発見の指標を探るため県内6ヵ所の児童相談所の入所児童の口腔内健診と口腔衛生指導を行ってきました。また会員向けに児童虐待防止・早期発見のためのマニュアルを発行、ポスター、リーフレットを作成し、会員、関係機関に配布してきました。

年1回郡市歯科医師会の代表者が集い、児童虐待防止に関する協議会、講演会を開催しています。児童虐待防止や予防はすぐに成果があがる問題ではありませんが、多くの会員、関係者に児童虐待問題に対する理解、関心が深まったと思っています。児童虐待防止・早期発見の観点から、会員には『疑わしきは通告する義務があり、間違っても罰せられることはない』等の対応について周知徹底させるべく努力しています。

児童虐待は他人の家、他人の児童の問題ではすまない社会問題です。これに取り組むことは、将来起こり得る様々な社会問題を予防することにもつながります。被虐待児の肉体的、精神的障害が大きくならないうちに、また悲劇的な虐待死を防ぐべく、早期発見、早期対応が重要と考え、それに取り組んでいます。

児童虐待防止に関する合同委員会

千葉県歯科医師会の取り組み内容

  • 県内6ヵ所の児童相談所の入所児童の口腔内健診と口腔衛生指導
  • 児童虐待防止・早期発見のためのマニュアルを発行
  • 啓発用ポスター・リーフレットの作成および配布
  • 郡市歯科医師会の代表者による協議会および講演会を開催(年1回)

児童虐待防止・早期発見のためのマニュアル児童虐待防止・早期発見のためのマニュアル